2010-11-06

カジヒデキ(ミュージシャン)2010.November.10th.

1:11月に発売の待望の新作はRIDDIMSAUNTERとの共同プロデュースだそうですが、ソロと比較して 違いみたいなものをカジさん自身どのようにお感じでしょうか?既に7インチで9月に発表されていますね?今回のサウンド作りで工夫したことは?

カジヒデキ:
かつてバンドを組んでいた時と同じような感じです。今回作詞作曲共に大部分は 僕が手掛けたものの、それをプリプロでみんなでアレンジし(TA-1君がイニシアチブを取って作業しました)レコーディングに臨みました。まさに「カジヒデキとリディムサウンター」というバンドのレコーディングだったので、ソロの作業とは大分違いました。サウンド的に自分のソロとは確実に違うところは、クリックを使わずにレコーディングした事です。リディムは年間に100本位ライブをしているライブ・バンドです。なので、クリックでテンポを縛られるより、自由で大胆なグルーヴ感が出たと思います。勢いがあって、そこが何と言っても最高です!



2:もともと、RIDDIMSAUNTERと交流があったそうですが 結成のきっかけや背景等少し教えていただいてもよろしいでしょうか?

カジヒデキ:
僕はそもそも彼らのファンでしたし、彼らのここ数年のスタイルは特に、僕自身もここ数年かなり刺激を受けていたUKやUSのインディー・シーン(特に05〜06年頃のロンドンのテムズビート・シーン 以降の)の影響が強くなっていたので、一緒に出来たら面白いなと、声をかけました。もちろん彼らは忙しいし、イメージもあるだろうし、年もかなり違うので返事が心配でしたが(笑)、即快諾してくれてスタートしました。



3:ご両者、目指したアルバム・コンセプトを教えていただいてもよろしいでしょうか?

カジヒデキ:
最初は7月位にミニ・アルバムをリリースするつもりで、4月と5月に数回スタジオに入りました。コンセプトを決めて始めた訳ではありませんが、レコーディング中のキーワードには「トロピカル」や「シティ・ポップス」等がありました(笑)。最初に録った6曲が凄く良かったので、企画色のイメージが強いミニ・アルバムではなく、フル・アルバムにしようと思いました。お互いの良い部分を最大限に引き出しつつ、最高な化学変化を起こさせる事が、このアルバムのコンセプトだったのかもしれません。



4:カジさんにとって「スローガン」とは何ですか?

カジヒデキ:
何事も全力を尽くす。こだわる。そして楽しむ。とは言いつつ、ほとんど普段「スローガン」なんて考えて生活はしていませんが。



5:曲がひらめく時はどんな時ですか?

カジヒデキ:
昔は自転車に乗っている時とかシャワーを浴びている時、コーヒーを飲んでいる時にひらめいて、慌てて留守電に入れたりしていた事もありましたが、今はほとんど書こうと思って書く事が多いです。それでもよく朝とか、急に曲が降りて来て録音したりする事もあります。気持ちの良い時なんでしょうね、ひらめく時は。


6:曲作る時 歌とメロディーの重さは どちらに偏ったりしますでしょうか?

カジヒデキ:
50:50 です。僕の場合ほとんど曲から作るので、まずは良いメロディーやコード進行作りに力を入れ、曲をアレンジします。そのアレンジした物に最適な歌詞を載せようと努力します。そのマッチングがすべてなので、メロディーが良く出来ても歌詞が全然駄目なら、その曲はつまらない物になってしまいます。なので、両方均等です。



7:普段の生活音の中で好きな音と嫌いな音 教えていただけますでしょうか?

カジヒデキ:
普通に自然音が好きです。車の通り過ぎる音や、遠くて聴こえる電車の音とか。冷蔵庫の静かな振動音とか、どこかで誰かがサックスやピアノを練習している音とか。でもサイレンの音や、車の急ブレーキの音。自転車のブレーキとかけたたましいのは苦手です。



8:「静寂」は何を意味するとお思いですか?

カジヒデキ:
「恐怖」です。例えばライブをしていて曲間に静寂が起こる事が何よりも怖く、人のライブを観に行っていても同様に感じます。そして静か過ぎる場所には、なぜか恐怖感があります。ちょっとザワザワしている位が、僕には丁度いいです。



9:年明け2月にはツワーもされるそうですが、カジさんにとって「旅」とは何ですか?

カジヒデキ:
「旅」は非日常だと思います。何か新しい人や物や匂いや感覚に出会えるものでもあるし、同時に不安も同居しています。でも基本的にはとても気持ちをオープンにしてくれるし、それによって人間は成長するのではないかと思います。沢山旅をしている割に、僕は成長不足ですが。。。



10:お気に入りの風景はどこですか?1ケ所教えていただいてもよろしいでしょうか?

カジヒデキ:
[地名] ロンドン、スタンフォード・ブリッジ(チェルシーのホーム・スタジアム)のかつて僕がシーズン・チケットを持っていた席から見たピッチ。
[理由] とにかく美しいのです。美しい芝生、美しいスタジアム、美しいロンドン。



11:カジさんの好きな花って うかがってもよろしいでしょうか?

カジヒデキ:
僕は実際、繊細な人間ではないので、特にこだわる程好きな花はありません。でも実家のある市内にマザー牧場があり、そこでは毎年春にタンポポが沢山咲くので、あの黄色い色の発色がとても親しみがあり好きです。でも一番という訳はありません。



12:カジさんといえばおいしいお菓子に詳しい人と勝手に思っていましたが最近お気に入りのデザートなどあったら教えてください。

カジヒデキ:
セブン・イレブンの「3つのヒミツ!極上ロール」が 最近のお気に入りです。気が効かない答えですみません。



13:子供の頃、好きだったデザートは?

カジヒデキ:
家の近所の小さなデパート内にあった喫茶店のチョコレート・パフェが好きでした。あとは木更津名物のオランダ屋のブリアン。



14:幸せを感じる瞬間を教えてください

カジヒデキ:
これはまた大きな質問ですね、、、。最高と思えるレコーディングが出来た時。最高と思えるライブが出来た時。僕がサポートしているフットボール・チーム、Chelsea FCが勝った時。



15:カジさん主宰の隔月クラブイベント「BLUE BOYS CLUB」、人気ですね。これからのさらなる挑戦などは何かありますでしょうか?

カジヒデキ:
BBCをやっているのは、音楽を心から愛する人を増やしたいと思っているからです。90年代はそういう人が沢山居ましたが、今はアニメやゲームやアイドル等に完璧に負けてしまい、ロックやポップ・ミュージックの本当に面白がり、心から愛している人が凄く減ってしまったのではないかと思います。更なる挑戦ではありませんが、もっともっと良い音楽を(もちろん何が良いかは十人十色ですが)多くの人に知らせたり、楽しんで貰える機会を増やせたらと思います。お手本にしたいのは、幾つになってもロックが好きだったり、パブやフットボール・スタジアムでみんなで大声で歌う事が好きなイギリス人です。



16:ファンにメッセージをお願いします!

カジヒデキ:
音楽をもっともっと楽しみましょう!!
僕も皆さんが心から楽しんで貰える場所や、機会作りに頑張ります。



(This email's interview is current as of October.2010)

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Posted with permission from Felicity.
All rights reserved by Hideki Kaji.

Hideki Kaji Profile :
一昨年、映画「デトロイト・メタル・シティ」で脚光を浴びた千葉県出身のシンガーソングライター。96年ソロデビューからスウェーデンのミュージシャンらと親交を暖め、現在まで多数のアルバムをタンバリン・スタジオなどでレコーディング。スウェーディッシュポップスを日本に紹介し広めることに一役買いました。またロンドンに数年住んでいたこともあり、UKインディー・シーンとも深く関わっています。数多くのCMソングや、プロデュース、楽曲提供の活動や、カジが主催するクラブ・イベント(BLUE BOYS CLUB)などなど精力的に活動中。7月に2周年を迎えた「BLUE BOYS CLUB」には現在までジャック・ペニャーテ、ニールズ・チルドレンらUK勢や、PLASTICZOOMS、SISTER JET、The Brixton Academyなど日本のフレッシュなバンドが多数参加しております。

カジヒデキとリディムサウンター New album「TEENS FILM」 :
カジヒデキ待望の新作は、リディムサウンターとの強力タッグで。共同プロデュースによるゼン12曲(予定)入りのアルバムは、詩/曲カジ・演奏リディム(2曲作詞も)・編曲は共同、つまりガップリ四つの共作です。オレンジジュースやペイルファウンテンズのような、ちょっぴりソウル風味の爽快なネオアコが全開。さすが、演奏陣が若いだけあり、アーリー80'sのギターポップがアップデートされたかの内容になっています。そもそもエスカレーターやセカンドロイヤルのイベント周辺で交流があった両者。加えて、この夏カジバンドのDrにリディムの古川太一を起用したりと近頃、さらに急接近の先輩&後輩。後輩から先輩にあてたラブ&リスペクト感もストレートにサウンドに刻まれています。キャプテン・センシブル82年のUKチャートNO1シングル「Happy talk」のカバーもあり。カジとリディムVoの田中啓史の掛け合いヴォーカルとなるこの曲は9/8に7インチで発売、11月にはリディムのLIVE DVDが発売予定です。また、カジ主宰の隔月クラブイベント「BLUE BOYS CLUB」も軌道に乗り始めた今、クラブ/ロックシーンに於ける最重要バンド、リディムサウンターとのコラボレーションは若手のリスナー獲得に効果テキメンだと考えます。年明け(2月)にカジヒデキとリディムサウンターのツワー、カジ+太一によるクラブツワーの予定あり。

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HIDEKI KAJI OFFICIAL WEBSITE:カジヒデキ オフィシャル ウェブサイト
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Questioner: Yukiko Yamaguchi
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