2012-07-05

ドン・マツオ( ズボンズ ) 2012. July.10th

1:6年振りのフル・アルバム「THE SWEET PASSION」ですがレコーディングはいかがでしたか?

ドン・マツオ :
半分は昨年3月のアメリカツアー終わりで、カリフォルニア州オークランドでアメリカ・インディロックのカルト的支持を得ているThe Gris-Gris(現在解散)というバンドのリーダー、Greg Ashley自ら自分のスタジオ(元はアイスクリーム工場)でアナログ録音しました。Gregの提案もあり、1週間でアルバム1枚、ミックスダウンまでやってしまおうという強行スケジュールでしたが、どうにか完成。アメリカツアーで体感していた感覚そのままにレコーディングに入ったこと(なんとその前日まで21日間休みなくライブを続けていました)、エンジニアというよりもミュージシャンとしてGregのアドヴァイスやアイデアも新鮮だったし、全米屈指の犯罪都市でもあるオークランドそしてスタジオと同じ工場に同居している若いアーティスト達の「やばい」FUNKYな雰囲気に刺激され、とても良い作品が作られつつあるなと感じていました。その後リリースのタイミングを見計らっている内に一年もたってしまい、バンドの音楽にも変化してしまった部分を感じたので、急遽今年3月に東京で半分の曲を追加録音しました。

2:サウンドの面で意図したこれまでにないことというのは?何かありますか?もしよければ教えてください。

ドン・マツオ :
とにかく良い演奏をすること。良い音を出し、良い音で録ること。後で後悔のないようなものにしたいと考えていました。サウンドは、何と云うか、当たり前の音かなと思いますが。当たり前のかっこいいロック音楽を作りたいと思っていました。

3:このアルバムを完成させてご自身の内面の変化が見えたりはしましたか?

ドン・マツオ : 
ようやく自分にも良い曲が作れるようになってきた「かも」、とは思いました。


4:それは次のズボンズのオリジナル・アルバムや今後のバンドの方向性やヒントになる部分にもなりそうですか?

ドン・マツオ : 
この調子で作れるならば、この状態を保てるならば、「次」というものがどのような作品になるのか見てみたい、と思っています。出来るだけ力を尽くして偉大なロック音楽に肉迫していきたいと考えております。

5:初期の頃から比べてバンドでアルバムを制作していくということで最も変わったなと思うことは何かありますか?

ドン・マツオ :
長くやってきたので、バンド自身のパーソナリティみたいなものが分かってきたように思います。バンドというものは、それ自体が一人の人間のように性格もあるし、好みも持っているようです。(自分もその中にいるのに変な話に聞こえるかもしれませんけれど)なので、バンドの力を発揮させるには、バンドくんが力を発揮できるような環境やタイミングを見計らってやらなければなりません。子育てのように手間がかかることですが、コントロールしたり無理強いしたりするでなく、パーソナリティを尊重してあげて、エネルギーを大きく放出させてやること、そういうことが分かってきました。やはりそれは同じメンバーで常にライブをやり続けている、つまり、一体になる活動をやり続けているからこそだと感じます。そういうメンバーで出した音を録音したならば、やはり、相当の情報量が(避け難く)刻印されてしまうのではないでしょうか。なので、初期と比較すると18年分の情報がDNAのように味わいとして組み込まれていってるようにも思います。だいぶ違うという人もいるし、全然変わってないという人もいますけれど。

6:アルバムタイトル「THE SWEET PASSION 」ですが名付けたいきさつなどは?どういうコンセプトでスタートしたのですか?

ドン・マツオ :
タイトルにコンセプトはないです。ある象徴なのだと思います。ボクはそこにある意味性を見ますが、それを特定しようとは思いません。

7:創作活動においてですがあなたにインスピレーションを与えている周りの物や人、場所は何ですか?

ドン・マツオ :
まずメンバー。とにかくズボンズとしての活動に伴う喜怒哀楽のすべてがインスピレーションになっています。もっと大きく言えば、自分の人生の中での活動すべてが自分を形成していく=音楽にフィードバックする、ということではないでしょうか。中でもメンバー、かっこいい音楽、アメリカに対するライバル心や挑戦スピリッツは、気恥ずかしいくらい強いです。

8:どんな感情が原動力になっていますか?

ドン・マツオ :
「分からない」、ということかなと思います。これが一体どうなっていくのだろう、これを続けていくことで、この先自分はどんな人間になっていくのだろうという恐る恐るの興味です。

9:ズボンズの音楽は言葉では説明するのはとても難しそうですが、あなたにとって「美しい」とはなに?どんなこと(もの)を思い浮かべますか?または概念など少し教えていただけますか?

ドン・マツオ :
美しい、というのはピカピカの柔らかな魂です。すべての人間に共通する生への共感と愛を思い浮かべます。

10:また あなたにとって「静寂」とは?

ドン・マツオ :
「静寂」の言葉意味をどう捉えるかによりますが、独りでいるとき、そこに静寂という状態が生まれるのではないでしょうか。ポジティブでもなくネガティブでもなく(あるいはそのどちらにでもなり得る)、独りでいる時には常に瞑想的に自分の思考と無意識の領域を行ったり来たりしているようです。

11:精神力維持の秘訣は?

ドン・マツオ :
精神的であれ、肉体的であれ、自分の調子・状態をつかむことを怠らないことと思います。自分がどのような状態であるのか分かっていれば、それが好調であれ不調であれ、そこからどうしたら良いのか対処の仕方を考えることができます。

12:今、興味・関心のあることは何ですか?

ドン・マツオ : 
大まかに言えば自分の人生ということになるかと思います。これからどのようになっていくのか、ポジティブにも考えられるし、ネガティブな予測も同じくらいあります。いずれにしても経験則に従って考えると、「とても将来は現時点では考えも付かないことになっている」ということであります。

13:外国で好きな国と好きな場所をひとつだけ教えてください。

ドン・マツオ :
今まで訪れたあらゆる場所に、それなりの愛着があります。仲間と行けるところであればどこでもそこが自分のローカルのようにも感じます。あえて言えば初めて行った外国のイギリス・ロンドンに愛着があります。また行きたいです。

14:国内から海外迄いろいろな現場でライブをされていますが言葉や設備やライブステージなどの環境等不安や違いを感じたりはありますか?

ドン・マツオ :
実にいつも不安だらけです。海外ではとにかく不測の事態になったときに頭がホワイトアウトして手も足も出ないなどという状態に陥らないように、常に気を張っていると思います。でも一方では、手を尽くせば、いつもどうにかなるものだ、ということも分かっています。

15:今後のズボンズはどういう活動が予想されるか教えてもらえますか?

> ドン・マツオ : 
分からない。とりあえず年内はワールドツアーをやって(これがまた過酷な6週間のアメリカツアーがあるのです)、その後はやりながら何か思いついていくでしょう。いつものことであります。

16:ファンにメッセージを御願いします。

ドン・マツオ :
これからもがんばりますので、よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!

(This email's interview is current as of July. 2012)
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The Credit will read: Posted with permission from ドン・マツオ
Related website LINK: The Zoobombs (ズボンズ) 

ズボンズ プロフィール:
1994年9月、満月の夜に東京にて結成されたオルタナティブ・ロックバンド。Rolling Stonesの"正統的"なRockサウンドを基礎に持ち、James BrownのFunk、Miles DavisのElectric Jazz、Stoogesのサイケデリック&アバンギャルド感覚をミックス。Hip Hop以降、オルタナティブ・ロック以降の感性で演奏する。バンドのパフォーマンスは他に比較しようがなく、時にPink Floydであったり、Sun Raであったり、Jimi Hendrixであったり、Frank Zappa、Led Zeppeline、The Whoなどと比較される。ライブではセットリストを決めず「音楽が進むように」演奏していく為、「今ここ」でしか体現出来ないパフォーマンスとなる。メンバー本人達が毎回自分の音楽に興奮していなければならない、というのがバンドの鉄則となっている。4本のカセットを自主制作で販売後、クアトロレーベルより3枚のアルバムをリリース。Virgin/EMIに移籍後に3枚のアルバム、P-Vine、Ultra Vybeにそれぞれ1枚づつのアルバムを残し、2009年には結成15周年記念として自主レーベル"Donuts Worm"を設立。すべて新録音のベストアルバムを製作し、そこをスタートとして活動を一新する。同時にアメリカでの活動も活発になり、The Museboxと契約。2012年初夏には新作を日米同時にリリースする予定である。長期の活動の中で、ほぼ5年ごとにドラマーが変わってはいるものの、現在のラインアップはドン・マツオ(ヴォーカル/ギター)、マッタイラ(キーボード)、ムーストップ(ベース)のオリジナルメンバーに、2008年加入したピット(ドラムス)で固定している。ドン・マツオはソロとして"DON Matsuo Group"を率い、ズボンズで培った方法論を10代から20代前半の若いミュージシャンを集めて活動中であり、これも要注目だ。

ライブ Information:
THE SWEET PASSION JAPAN TOUR 6年振りとなる待望の新作 『The Sweet Passion』をリリースしたばかりの世界を跨ぐ日本のロックバンドZOOBOMBSのJAPANTOUR。
7.13 fri. 大阪ファンダンゴ
7.14 sat. 熊本navaro
7.15 sun. 佐賀Rag-G
7.16 mon. 福岡Peace
7.18 wed. 佐世保ガァネット
7.20 fri. 黒崎マーカス
7.21 sat. 防府印度洋
7.22 sun. 京都nano
7.23.mon. 新宿ロフト(壊れかけのテープレコーダーズレコ発)

ニューアルバム Information:
THE ZOOBOMBS 10th Album 『THE SWEET PASSION』 (CD+DVD) On Sale¥2,800(税込) 活動歴17年を超える、世界を跨ぐ日本のロックバンドZOOBOMBS! 世界発売+ワールド・ツアー決定! (日本・アメリカ・カナダ・オーストラリア) 6年振りとなる待望の新作!アメリカ録音盤! 日本盤にはボーナスDVD(ズボンズの代表曲12曲のMV集を収録)付き! 
7.13 ~ 7.22 日本国内ツアー
8.20 ~ 8.30 オーストラリアCD発売+ツアー (2WEEKS予定)
9.中 ~ アメリカ、カナダCD+アナログ発売
9.中 ~ 11.中 Big American Tour (8WEEKS予定)
結成15周年記念の新録ベスト盤 "Nightfriend Of Zoobombs" から3年、フルアルバム "B・B・B" から6年振りにして、記念すべき10枚目、アメリカ録音含むズボンズ入魂の新作!日本&北米でリリース!日本盤には新作に+してボーナスDVD!ズボンズの代表曲12曲のMV (初DVD化)を収録!

 Questioner: Yukiko Yamaguchi

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