2014-03-04

ユーリン・リー 2014.March.10th

1:あなたは、いままでにもパリでミシュラン1つ星レストラン「Sola」や日本酒バー「sake bar」をプロデュースされ、ビジネスで成功をおさめられていますね。2013年7月、今度はパリに初めてシフォンケーキ専門店をオープンされました。どういうきっかけでシフォンケーキを「エンジェル・ケーキ」と呼び、専門店を開こうと思いついたのでしょうか?

ユーリン・リー:もともと「SOLA」のコンセプトが素材を生かした優しい味わいを提供するレストランなのですが、今回は、それをパティスリーで提供していこうと思いました。そのため、店の名前もフランス語で空(SOLA)を意味する、「CIEL」。フランス語では「シフォン」が雑巾を意味するため、「エンジェル・ケーキ」という名前にしました。フランスには素晴らしいパティスリーが沢山ありますが、どちらかというと味わいのしっかりとしたものが多いので、日本茶に合う、食後でも食べやすいお菓子を作ろうと思いました。

2:パティスリー・シエルのコンセプトを教えてください。

ユーリン・リー:「CIEL」の世界観はケーキだけでなくお店の内装や音楽、箱にいたるまでWabi Sabiというのでしょうか、都会の雑踏から一息つけるような場所でありイメージです。シフォンケーキ専門店ですが、大きなケーキをカットしてサービスする、日本の一般的なシフォンケーキとは違い、小さなサイズで中にクリームを入れて提供しています。

3:お店をプロデュースする前、あなたがシフォンケーキを初めて食べたのはいつ頃ですか?どこで食べたのでしょうか?その時の感想はいかがでしたか?

ユーリン・リー:16歳の時、日本のホームステイ先で食べました。その時はだた「美味しい」と感じただけですが、「SOLA」のシェフパティシエが作成したシフォンケーキを味わったとき、その軽さに感動したことを覚えています。

4:パティスリー・シエルを開店するにあたって、参考にしたお店はありますか?

ユーリン・リー:京都にある、Efishやpark cafeというお店です。木を使った内装でサービス、音楽などが心地よいからです。

5:日本にもシフォンケーキはありますが、シャンパンやウィスキーと一緒にお菓子を添えるという発想には 驚かされました。その点はいかがでしょうか?パリでは、ウィスキーとケーキを一緒に食べるというのは珍しくないのでしょうか?

ユーリン・リー:フランスでも新しいコンセプトで、珍しいと思います。

6:パリには伝統のある老舗のパティスリーが沢山ありますね。その中で「パリ初のシフォンケーキの店」をプロデュースし続けるというのは難しくはないのでしょうか?あなたの情熱を少しお話いただけますか?

ユーリン・リー:今まで感じてきた、フランス人からの反応はポジティヴなものですし、私が伝えたいメッセージは伝わっていると思います。フランス、特にパリには、理解してくれる人がたくさんいるので、これからももっと広く知ってもらいたいと思っています。

7:日本の味をフランスの味に組み合わせてパリで紹介されているそうですが、日本を好きになったのはどういうきっかけからですか?

ユーリン・リー:日本で初めて、お寿司と日本酒を口にした時がきっかけです。

8:日本に実際旅行に来た事はありますか?好きな場所はありますか?

ユーリン・リー: 日本には交換留学で1年間、東京の高校に通いました。その後、ワーキングホリデーで1年間京都で働きました。 日本で好きな場所は、代々木公園  です。 大きな街の中に静かな場所があるところがです。

9:日本語が堪能だと噂を聞きました。何年くらいどのように勉強されたのでしょうか?

ユーリン・リー:日本での1年間の高校生活でほんとうにたくさん勉強しました。

10:シフォンケーキのテイクアウトは難しいといわれていますが 実際苦労されたことはありますか?真ん中にシャンティを入れるのはどうしてでしょうか?乾燥を少しでも遅らす為でしょうか?

ユーリン・リー:真ん中のクリームが、味のアクセントの役目を担っています。乾燥させないように、ガラスケースの中では一つ一つ透明のカバーをかぶせています。

11:テイクアウトの箱は素敵ですね。折り紙やふろしき、日本の包む文化といいますか 昔からある運びの知恵に似た発想が感じられます。

ユーリン・リー:そうですね、パッケージを見ただけで日本の文化が感じられると思い採用しました。

12:食のプロデュースをする上で最も影響を受けた人は誰でしょうか?

ユーリン・リー:特にいません。

13:あなたにとって 美しいというのは?どんなことを思い浮かべますか?

ユーリン・リー:私の妻です。

14:「エンジェル・ケーキ」のフレーバーやデザインはどのようなチョイスから産まれたのでしょうか?

ユーリン・リー:私の妻です。

15:これからパリのパティスリー・シエルを訪れる日本のファンに一言お願いします。

ユーリン・リー:美味しいシフォンケーキはもちろんのこと、夜19時からのカクテルと合わせる新しいメニューも是非楽しんでもらいたいです。

(This email's interview is current as of March. 2014)
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The Credit will read:
Posted with permission from ユーリン・リー(Youlin Ly)
Related website LINK: PATISSERIE CIEL : Angel Cake
Information of the shop
住所:3 rue Monge|75005 Paris
Tel: 01 43 29 40 78
営業時間:
10:30〜23:00(火〜木)、10:30〜翌01:00(金、土)、
10:30〜17:00(日)
定休日: 月曜日

ユーリン・リー(Youlin Ly) プロフィール:
ディレクター、レストランの共同オーナー、そしてSakebarや枝魯枝魯(Guilo Guilo)のマネージャー。1980年4月パリ生まれ。カンボジアの父親と チュニジアの母親の間に生まれる。17歳で東京に1年間語学留学する。その後、彼は枝國栄一シェフに会う為に京都を訪れることになる。後にパリのレストラン枝魯枝魯(Guilo Guilo)をオープンすることになる。これをきっかけとして、2007年彼はパンテノン近くに彼の名前をつけた《ユーリン》をオープン。(後に《Sakebar》に改名)その3年後彼は日本人シェフと一緒に新しい解釈をプラスしたフレンチ・レストラン《ソラ》をオープン。その後 パリで初めてシフォンケーキ専門店をオープンするが、これもまたパリで大評判。《エンジェル・ケーキ》と名付けたシフォンケーキは天使の様に軽くてフワフワな食感。

Questioner: Yukiko Yamaguchi
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