2010-12-06

クリストフ・ラウー(Le cafe de la paix)2010.December.10.

1:1862年創業、148年間歴史がある老舗カフェ・ド・ラ・ペですが 「パリの命」としてみんなに愛されていますね。シェフとして「食の魅力」についてどうお考えですか?

クリストフ・ラウー:
食べると言う事は人生の芸術です。たいていは生涯のうち、とても和気あいあいとした大切な時間となります。洗礼、結婚式、記念日または葬式のために人はテーブルの周りに集まるものです。交流の場、そして共有の場所です。またとない、つかの間の時間です。


2:料理を創造するとき 何からインスピレーションを受けますか?

クリストフ・ラウー:
季節からインスピレーションを得ています。それをまず第一にとても大切にしています。次に、もしそのような味を一緒に組み合わせてみたらどうかという調和の知識。料理を作る時、出来上がったばかりの温かい料理やソースやピュレを引いたばかりの一皿とか、香りもまたとても肝心なものです。


3:今までもらった中で一番よかったアドバイスは何ですか?

クリストフ・ラウー:
最もできるだけ謙虚さを失わないこと、フランスやその他の国で起こったことに耳を傾けることです。そして、特にあらゆる知識を伝達することです。それからプロの世界にたどりついた若者にさらに私達が学んだこと、経験したことを伝えていくことです。


4:好きな果物は何ですか?

クリストフ・ラウー:おおまかに言えば果物と野菜全部。


5:好きな花は何ですか?

クリストフ・ラウー:


6:日本は好きですか?印象はどうですか?日本の好きな点をひとつだけ教えて下さい。

クリストフ・ラウー:
日本が大好きです。私は3回、デュカス氏と行ったことがあります。それは実にすばらしい国でとても偉大な文化がありました。日本人はたいへんなもてなしをしてくれる人達でとても丁寧です。築地市場でマグロの競りを見に行く機会があったのです。大量の魚、大変な数の果物や野菜。それらの賜物は非常に新鮮でそしてとても高級で、それはシェフにとってまさにインスピレーションの源でした。懐石料理と鉄板焼きがとても気に入りました。非常に繊細で沢山のテクニックと厳密さを感じました。東京と京都もまた とても好きな場所です。不可思議でおごそかな所が沢山日本にあると思っています。例えば、感嘆せざるおえない儀式や日本の精神を発見する事です。簡単に言えば、日本は魅惑的で、私は夢心地になります。いつまでもすばらしい思い出を持ち続けるでしょう。


7:日本であなたの好きな景色はどこですか?

クリストフ・ラウー:
北海道の入り江が良かったです。海のあらゆる幸...昆布、ホタテ、大きなウニ、カツオなどです。それらの海の幸をかき集めるととてもたくさんの料理になります。それは想像を絶するものがあります。


8:パリであなたの好きな景色は何ですか?

クリストフ・ラウー:
とても幸せな気分で朝見るセーヌ川...また、とても夜遅くにその日にあった色々な出来事を思い描きながら見るセーヌ川です。それはとても静かで、素晴らしく美しい色をしています。私はこんなパリが好きです。

9:あなたにとって「静寂」とは何か?

クリストフ・ラウー:
休憩と熟孝の時


10:あなたにとって「デザート」とは何か?

クリストフ・ラウー:
デザートは食事一番新しいノートです。その義務は魅惑の時間であることです。しばしば、アントレとかデザートとか呼ばれ、それは食事の大切な時間です。そしてたびたび 私達のお客様からの大きな期待でもあるのです。


11:あなたにとって「ショコラ」とは何か?

クリストフ・ラウー:
チョコレートの最も良いところを引き出す為、マスターしなければならない個性の賜物。それは女性に大変好かれていて、そしてパティシエにとっては腕の見せどころです。


12:あなたにとって「美」とは何ですか?
クリストフ・ラウー:
美しさが私達の周りの至る所にあります。美しい女性、美しい顔、美しい形、美しい花、美しいトリュフ、美しい景色。美が至る所に存在し、また私達が見ていたいものであるのです。


13:あなたにとってのスローガンとは?

クリストフ・ラウー:
最も美しいパンジー(パンセ)の問題を論じられるテーブルの周りに存在します。


14:好きな音楽は何ですか?

クリストフ・ラウー:
ラップとハードロックを除いた全ての音楽。


15:好きな鳥は何ですか?

クリストフ・ラウー:
ヤマシギ。


16:あなたが一番気に入っているにおいや香りは何ですか?

クリストフ・ラウー:
四季を感じる全ての香りが好きです。秋、狩猟鳥獣やきのこなど...冬、想像を絶するにおいとともにあるトリュフの季節。

ホタテの匂い。春、全ての初物の野菜、アミガサタケ、そしてフルーツや野菜と一緒に迎える夏の匂い。イチゴ、ラズベリー、ハーブ。


17:日本のファンへのアドバイスをお願いします

クリストフ・ラウー:
四季を大切にすること。産出物や自然をよく観察して、好奇心を強くものこと...というのは 好奇心はセンスのとあるひとつの形なのです。敬意を抱くようになること、実力を持つ事、自分に対しても他人に対しても。


(This email's interview is current as of september.2010)

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The Credit will read:
Posted with permission from Le cafe de la paix (INTER CONTINENTAL. PARIS LE GRAND)
All rights reserved by Christophe Raoux.

Christophe Raoux Profile :
パリオペラ地区を代表するデラックスホテル:インターコンチネンタルパリルグランに、クリストフ・ラウー氏が着任しました。ラウー氏は、38歳。ホテル内には、150年の歴史を持つ老舗レストラン:カフェドラぺと、フランス政府登録の歴史的建造物でもあるオペラボールルームや21の宴会場があり、その総料理長として就任し、ホテル内の全ての飲食部門の指揮を任され、その手腕を発揮いたします。世界的に有名なアラン・デゥカスグループでエグゼクティブシェフとして3年間従事し、エッフェル塔内のレストラン「ジュール・ベルヌ“Jules Verne”」や、テルヌ広場にある「58」の立ち上げにもたずさわりました。また、ロンドン(ドーチェスター)、ニューヨーク(ブノア)、そして東京(ベージュ)など、世界各地で注目を集めるレストランで、活躍してきました。彼のシェフとして経歴は、ルノートルを経て、リッツホテル、ルイトレーズなど目を見張るものがあります。そして、有名で優秀なシェフ達―例えばリッツのミッシェル・ロット、ジェラール・ベッソン、そしてアラン・デゥカス等ーとのコラボレーションが彼を育てたともいえます。470室を持つラグジュアリーホテルのルグランホテルで、カフェドラペ、美しいガラスの天井を持つラ・ベリエール、英国風な雰囲気を持つバーのほか、大小21の会議・宴会場からの注文を、110名のコック達を指揮しさばいていくのは、大変なエネルギーと、創造力を必要とする仕事です。品質にこだわった価値観のある一品を、季節の旬の材料を活かし、ご希望にあわせて提供していく、まさにプロフェショナルな技量が要求されます。彼自身も、「今まで培った経験を生かす場として、この職場に魅力を感じても、決して飽きる事など無い。」と言っています。


NEWS:期間限定のデザイナーズ・スィーツ
「愛の絆」ズハイル・ムラドが 2011 年1 月15 日まで、カフェ・ド・ラ・ペにてお楽しみいただけます。セクシーでフェミニン,しかもエレガントなスタイルを創りあげる“ズハイル・ムラド”が、デザインする初めてのスイーツは、「愛の絆」。いつまでも生き続ける永遠の愛をイメージして創られたチョコレートケーキです。


Le cafe de la paix related website LINK:
Le cafe de la paix
INTER CONTINENTAL PARIS LE GRAND

Mr.Dominique Costa's Interview [English]
ドミニク・コスタ氏・インタビュー[日本語]
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Questioner: Yukiko Yamaguchi
Translation:Yukiko Yamaguchi
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