2012-03-05

青山陽一 2012. March.10th

1:昨年の秋に発売された5年ぶりの新作「Blues For Tomato」のお話から始めてもよろしいでしょうか?力強いサウンドでパワフルな仕上がりに感じられますが、このエネルギーはどこから湧いてくるのでしょうか?

青山陽一:
自分自身はとりわけパワフルなタイプでもないと思いますが、やはり気心の知れた仲間達と音を出すことによって、曲の持つ力は何倍にも増幅されたような気がします。ひとつひとつの音に相互関係があるというのが大事なことです。



2:ブルースは昔から好きなんですか?

青山陽一:
15歳のときに聴いたエリック・クラプトンをきっかけに、ブルースが今のポピュラー音楽を形成する上で重要な要素のひとつになっていることを知って以来、自分にはなくてはならないものになりました。それまでは「ブルース」っていうのは「港町ブルース」とか「伊勢佐木町ブルース」のことだと思ってましたし、ブルースの女王とは淡谷のり子さんのことだと思ってました…。高校生のときに三井徹さんのお書きになった『黒人ブルースの現代』という本の読書感想文を書いて学校で賞をもらったことがあります(笑)



3:「Blues For Tomato」のトマトの意味はなんですか?

青山陽一:
特に自分で意味付けはしてませんが、ブルースには果物とか野菜がセクシャルなメタファーになってるものがけっこう多いです。そういう考え方が関係しているかもしれません。



4:「Blues For Tomato」のレコード制作は昨年の震災にかかっていたのでしょうか?あの震災は音楽において影響は何かありましたか?

青山陽一:
録音したのは震災のあとですが、曲は震災前からあったものが半数以上です。しかし震災後にそれらの曲を聴いてみると、聴こえ方が変わってくるような気がしたものも多いです。震災後に作ったのは「お花見ブルー」「Cloudy Hazy」で、直接的なものではないけど、やっぱり自分の中ではちょっとした思いはあります。



5:最初に音楽にふれたきっかけというのは?どんなことだったのでしょうか?

青山陽一:はい。
自分の子供の頃、60年代後半から70年代前半にかけて、テレビから流れていた子供向けのドラマやアニメの主題歌、あとは歌謡曲じゃないかと思います。それとポータブルのレコードプレイヤーでレコードをかける、という行為が小さいころから好きで、親がよく主題歌と一話分のドラマが入っているソノシートを買ってくれたのでいつも聴いていました。さらに5~6歳年上の近所のお兄さんが持っていた大量のアニメ主題歌のソノシートももらって聴きまくったり。スーパージェッターとか宇宙少年ソランとか。なのでリアルタイムよりも少し古いものを遡って聴く習慣が子供の頃からあったかも(笑)



6:あなたにインスピレーションを与えている周りの物や人、場所は
何ですか?


青山陽一:
考えたことないですが、ありとあらゆる事柄がインスピレーションの元だと思います。



7:どんな感情が原動力になっていますか?

青山陽一:
音楽と演奏が好きなことです。音楽を通して何かを伝えようと思ったことはこれまで殆どなくて、音楽そのものが好きなんです。



8:作曲は沢山のノートから作られるのでしょうか?直感というより試行錯誤でしょうか?

青山陽一:
何かあらかじめネタ帳にメモっておくようなことは一切ないです。ギターを持って、レコーダーに向かって思うがままに歌ったらだいたい1曲できてます。それを元に試行錯誤をしますが。



9:映画を見て感情移入してすぐ泣いたりしますか?それともすぐ分析とかしてしまう方ですか?

青山陽一:
ウルウル来たりはしょっちゅうですが、そんなにすぐ泣くタイプではないかも。男はすぐ泣くもんじゃない、という教育を受けてきたせいでしょうか。それにすぐ分析できるほど頭良くないです。



10:栗や芋のスィーツがお好きだそうですが具体的にどういう物が、好きですか?

青山陽一:
特にどこそこのこれ、とか言えるほど詳しくないんですけど、モンブランとか栗のロールケーキとか栗きんとんとかスイートポテトとか焼き芋とか。要は美味しければなんでも好きです。



11:カフェや喫茶店などで作業されますか?

青山陽一:
まずありえないです。カフェや喫茶店では、お店の雰囲気を楽しんだり、そこで出てくる飲み物や食べ物に全神経が否応なく集中するし、あと自分以外の人がいる場所ではあまり仕事をする気分になれないタイプです。



12:また有線放送だったりレコードコレクションからだったりお店によってイロイロなBGMがありますが、そのような理由からお店を選んだりはしますか?

青山陽一:
それでお店を選んだりはしないけど、自分の好みの曲がかかったりすると嬉しくなりますよね。



13:the BM's いい感じですね。今後もあなたが一緒にレコーディングしたり、共作してみたいアーティストはいますか?

青山陽一:
T-ボーン・バーネット、ダニエル・ラノワ、チャド・ブレイク、ジョー・ヘンリーなんかは一緒にレコードを作るとどんな感じなのかはずっと気になってます。既にこの世にいませんが、トム・ダウドやアリフ・マーディン、ウィリー・ミッチェルみたいな名人の仕事ぶりも見てみたかった。あと、井上陽水さんに歌詞をお願いしてみたいです。予算ないですけど(笑)



14:好きな鳥の名前は?

青山陽一:
鳥?? 考えてみたこともないんですけど…、鴨南蛮とか好物です(笑)



15:ご自身にとって「静寂」とは何か?

青山陽一:
常に自分の頭の中にあって、周りの音量とは関係ないみたいです。



16:音楽的に日本という国民性を反映する事は仕事として重要だと思われますか?

青山陽一:
国民性なんてことを考えながら仕事をしたことはないし、重要なことだとも思わないけど、日本語で歌っている以上は日本人である自分をどうしても意識はせざるを得ません。


17:流行は意識されますか?

青山陽一:
一言ではいえないけど、否応なく世の中の流れに乗っかってる部分と、逆らいたい部分と、どうでも良い部分があると思います。そういう意味で言えばはからずとも常に意識はしてるのかもしれません。



18:ご自身にとって「美しさ」とは何か?

青山陽一:
やっぱり一言ではいえません。でも美しいと思ったものには憧れるし圧倒されますね。



19:今後あなたの音楽は今作「Blues For Tomato」をもとにまた発展していくのでしょうか?それとも別の方向を考えてらっしゃるのでしょうか?

青山陽一:
発展、方向性、もろもろ大して考えずに長年音楽をやってきました。今後も心に浮かんだ音楽を思った通りに形にできるように頑張るのみです。でもアコースティック・ギターを中心にした弾き語りに近いアルバムを出してみたいという野望はこの数年あります。また大編成のビッグバンドで録音してみたいという野望もありますが、実現に近いのは当然前者でしょうね(汗)



20:ファンにメッセージを御願いします!

青山陽一:
とにかくライヴに来てください。生演奏を楽しんでいただきたいです。私も日々精進します。



(This email's interview is current as of February. 2012)
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The Credit will read:
Posted with permission from Yoichi AOYAMA
Related website LINK:
YOICHI AOYAMA WEB
Yoichi Aoyama the BM's


青山陽一プロフィール:
1963年8月26日、長野市生まれ。
1985年からGrandfathersのメンバーとして活動し、解散後の92年よりシンガー/ソングライター/ギタリストとしてソロ活動を開始。近年はバンド、アコースティック・ソロ、多くのミュージシャンとのセッションなど、さまざまなフォーマットでのライヴ活動と、復活したGrandfathersでも活動中。2009年の5曲入りCDに続き、2011年秋は通算11枚目のフル・アルバム『Blues For Tomato』がリリースされた。

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ブルース・フォー・トマト
ブルースやソウル、ファンクをベースにしつつも、オルタナ~ポスト・ロック以降の世代や、邦楽リスナーもすんなりと受け入れられるロック/ポップ・ソングを作り上げるその才能、センスはまさしく唯一無二! シンガー/ソングライター/ギタリスト、青山陽一、じつに5 年ぶりの待望のニュー・アルバム! 楽曲、アレンジ、歌、演奏、すべてがすばらしい傑作!¥2,625- [tax incl.]/P-Vine PCD-25138

LIVE INFORMATION
・3/17(土) 池袋バレルハウス 青山陽一&鬼怒無月DUO
・4/7(土) 横浜・黄金町試聴室その2 青山陽一SOLO
(w/detune.、見汐麻衣)
・4/13(金) 荻窪ルースター ブルース・セッション
・4/30(月祝) 下北沢lete 青山陽一SOLOワンマン

青山陽一マンツーマン・ギターレッスンについて:
都内リハーサル・スタジオでの個人レッスンです。レッスン料金 5,000円(1時間・スタジオ代込み)
始めて見たけどなんとなく壁にぶつかっている、という方、せっかく良いギターを買ったのにタンスの奥に眠ってる、なんていう方、あきらめてしまわずにずっと演奏を楽しんでいけるよう、あれこれとお役に立てればと思っています。>>>詳しくは YOICHI AOYAMA WEB まで

Questioner: Yukiko Yamaguchi
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