2012-04-05

セバスチャン・ゴダール(Pâtisserie des Martyrs de Sébastien Gaudard, PARIS)2012.April.10th

1:セバスチャン・ゴダールのパティスリーはすばらしいですね。クラシックなお菓子が沢山あります。懐かしいものと新しいものの魅惑的な混ざりあって感動的でした。シンプルで気に入っています。それについてどう思いますか?

セバスチャン・ゴダール :
フランスの伝統的なパティスリーをよみがえらせようという意欲があるからです。スィーツ本出版で共著した女性に感動して意識が変わったんです。古典的な要素を使わずに伝統を表現することを探求しています。


2:嗜好についてあなたのこだわりを少し教えていただけますか?

セバスチャン・ゴダール :
みなさまに愛される味を追求しています。なじみの味.....フランスに昔からある味覚です。例えば、ショコラ、バニラ、キャラメル、コーヒー、林檎、西洋梨、苺などの味。お菓子作りの風味を考える時にそこのところを大切に考えています。

3:2011年パリに新しいお店をオープンされた理由は?

セバスチャン・ゴダール :
開店出来る場所を数年間探して 2011年春にやっと見つけたんですよ。

4:2009年に「Le meilleur des desserts」という本をフランソワーズ・ベルナール氏と共著で出版されています。
この本についてどんな印象がありますか?


セバスチャン・ゴダール :
この出版で受けた感動は私が味の方向性を変える転機のひとつになりました。91歳のこの女性との出会いは伝統のパティスリーを再び甦らせようという認識をしました。

5:あなたのお店は包装紙も素敵ですね。芸術的です。パティスリーは文化や芸術の一部でしょうか?御意見を伺いたいのですが。

セバスチャン・ゴダール :
本来唯美主義者で、一貫した美しい物が好きなのです。細部にもこだわります。芸術的?....あまり意識はしませんが、それが自分だからです。

6:ショコラを創造するとき、何からインスピレーションを受けますか?

セバスチャン・ゴダール :
特には自分の気に入っている風味とテクスチャーにインスパイアされます。

7:あなたにとって 「ショコラ」とは何か?

セバスチャン・ゴダール :
ショコラは多くの可能性を秘めた素材であります。無限の風味を秘めているのです。産地特有の味。デテールに気を配ること。テクスチャーを発見することの連続です。サクサク、パリパリしたもの。トリュフ、口に入れた時のとろけ方。リキッド、ショコラ・ショー。ムースの組み合わせ。アイスクリーム。伝統と改革。甘い物と塩辛い味とを結びつけること。

8:あなたにとって「美」とは何ですか?

セバスチャン・ゴダール :
「美」を定義することは非常に難しいことです。わたしの場合は、人との出会いによって生まれる調和ですね。何かを目にし感動してそれを表現していく...そんなささいなこと積み重ねのことですかね。

9:日本は好きですか?印象はどうですか?日本の好きな点をひとつだけ教えて下さい。

セバスチャン・ゴダール :<
15年以上前から日本を認識しています。国民性と同時に創作面で...文化や伝統において、多いに賞賛します。和菓子職人の手先の器用さ、精密さには大変大きな敬意を持っています。

10:あなたは外国旅行からどのような喜びを得ていますか?

セバスチャン・ゴダール :
とりわけ、現実からの逃避ですね。充電の為の旅行かな。旅行する時は確かにそんな感じです。

11:パリであなたの好きな景色は何ですか?

セバスチャン・ゴダール :
パリで私が一番好きな景色は...建物の屋上に上って連なる屋根を眺めること、ほっとしますよ。それと同時に地平線を眺めていると何でも出来るんじゃないかって気がするんですよ。

12:あなたが子供の頃 どんなお菓子が好きでしたか?

セバスチャン・ゴダール :
タルトタタン。とても簡単に言うと林檎とキャラメルの味が好きです。

13:あなたにとって 「静寂」とは何か?

セバスチャン・ゴダール :
「静寂」を追求することはめったにないですね。街頭のにぎわいが好きなんです。

14:あなたにとって 「デザート」とは何か?

セバスチャン・ゴダール :
わたしにとってデザートはフランスの歴史を旅するようなものです。
子供の頃に戻ったり、のんびりとくつろいだり。

15:パリは良質のワインが楽しめますが、ショコラとワインであなたの好きな組み合わせはどんなのでしょうか?

セバスチャン・ゴダール :
ええ 確かにパリは良質のワインを発見する町です。

16:あなたが一番気に入っているにおいや香りは何ですか?

セバスチャン・ゴダール :
お菓子屋でお菓子が焼けた香りが特に気に入っています。ロレーヌのわたしの父の仕事場で嗅いでいた匂いです。子供の頃を思い出します。

17:今後の目標や展望は?

セバスチャン・ゴダール :
今後の展望としてはパティスリーの修行を積み重ねた自分の味覚をお店に来てくださるお客様に常に提供していける世界観の確立です。

18:日本のファンへのメッセージをお願いします

セバスチャン・ゴダール :愛しなさい!

(This email's interview is current as of March. 2012)
-----------------------------------------------------------------------------------
The Credit will read:
Posted with permission from Sébastien Gaudard
Related website LINK:Sébastien Gaudard

セバスチャン・ゴダール パリ
22, rue des Martyrs 75009 Paris
Téléphone:+33(0)1 71 18 24 70
営業時間:
火曜日〜金曜日 10:00~20:00
土曜日 9:00〜 20:00
日曜日 9:00〜 14:00
月曜日休

Translation and Questioner: Yukiko Yamaguchi
-----------------------------------------------------------------------------------
Webmagazine kimbou:French_ original text ページへ
Web magazinekimbou : French

webmagazine kimbou:on line free paper TOP ページへ
webmagazine kimbou:home